携帯(スマホ)の音声通話は自分の声じゃない?

携帯(スマホ)の音声通話は自分の声じゃない?

今や1人1台以上にもなった携帯電話(スマホ含む)ですが、その音声通話は実は、本人の声ではないって知っていましたか?w

え?w

どーゆーこと?w

という方に、今日は簡単に説明したいと思います!

固定電話の通話の場合

例えば公衆電話で誰かに電話をした場合、

もしもし~

という声を、電気の波形に変換して電線に乗せて送っているんですね。

その人の声を、そのまま届けているということになります。

ただし、これは電線を使う固定電話の場合のみです。

携帯電話(スマホ)の通話の場合

では、携帯電話(スマホ)の場合はどのように声を届けているのでしょうか。

波形をそのまま届ける固定電話と違い、「ハイブリッド符号化方式」という方法を使っています。

この方法では、限りなく本人の声に近いけど、厳密には本人の声ではないということになります!

えー!!!

じゃあ遠距離恋愛のカップルが電話で

今日も会えなくて寂しかったけど、○○の声が聴けたから元気でた!
嬉しいな♡

みたいなやりとりして盛り上がってるけど・・・
 
 
 

これ、別にあなたの彼氏の声じゃないよ!

ってことですねw

これは遠距離恋愛中のカップルには伝えない方がいい情報ですねw

なぜ自分の声にしないのか

では、いったいなぜ自分の声をそのまま相手に伝えないのでしょうか?

理由は、通話の度に本当の音声データを再生すると、膨大なデータ量になってしまうからです!

もちろん音声データを圧縮してやりとりする方法も技術的にはできるようなのですが、データ量を小さくすることで通話の音質はもちろん悪くなる為、現実的な運用としては、音質をある程度キープしたままデータ量を小さくする技術が求められました。

そこでデータ量を少しでも減らすためにCELPという音声圧縮技術が使われるようになりました。

CELPとは、Code-Excited Linear Predictionの略称で、音声をデジタル信号化するための方法の1つです。

電話の声は、人が聞こえる音だけをパターン化したコードブックと呼ばれる音の辞書に記録されています。
そのパターンの中で本人の声に似た音をコードブックから選んで組み合わせていきます。
その為、携帯電話(スマホ)の通話は固定電話に比べると若干聞き取りにくいと感じるのです。

直接話すと声の微妙な違いも聞き取れる双子などが、電話だと同じ音が選択されてしまい、識別できないなども起こるかもしれませんねw

まとめ

テレビなどでも取り上げられた今回のこのテーマですが、知らなかった人もいたのではないでしょうか?
さらに技術が進歩した未来では、固定電話と同様に本人の音声データをやりとりできる時代が来るかもしれませんね!
遠距離恋愛の彼氏・彼女がいる人以外にこの豆知識を披露するようにしましょうw

 

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