マーケティング心理学について【その③】

マーケティング心理学について

今日も新たなマーケティングの心理学について紹介したいと思います。

以前の記事をまだ読んでいない方はそれぞれ読んでみてくださいね!

マーケティング心理学について【その①】はこちら

マーケティング心理学について【その②】はこちら

今回も簡単な事例を交えて紹介しますね!

損失回避の法則

利益から得られる満足よりも、同額の損失に対する苦痛の方が大きいことから、利益を得るよりも、損失を避けようとする人間心理のことをいいます。

例えばこんな時は、どちらを選ぶ人が多いでしょうか。

■ケース①(利益)
A:必ず100万円がもらえる
B:コインを投げて、表が出たら200万円をもらえるが、裏が出たら1円ももらえない

多くの人はAを選ぶでしょう。
200万円をもらえるという利益を得るよりも、何ももらえないというリスクを避けるということです。

また、次の場合はどうでしょう。

■ケース②(損失)
あなたは今、200万円の借金があります。
A:無条件で借金が半分なくなり、負債残額が100万円残る
B:コインを投げて、表が出たら全額完済となり、裏が出たら借金は一切減らない

この場合は、Bを選ぶ人が多いようです。
確実に100万円の借金が残ること(損失)を避けて、50%の確率であっても全額免除(利益)になる方を選ぶようです。

それでは次の場合はどうでしょうか。

あなたは今、ゲームに挑戦できる権利があります。

■ケース③(利益と損失)
ゲームのルールは次の通りです。
A:コインを投げて表が出れば3万円もらえる
B:コインを投げて裏が出たら2万円を支払う

このゲームに参加するor参加しない

この場合、参加しない人が多いそうです。

ケース①とケース②では、それぞれ利益と損失の割合が1:1でした。

ケース③では、明らかに利益に偏っている内容にも関わらず、利益を得る(3万円をもらう)よりも、損失を避ける(2万円を払う)方が選ばれるということです。

リスクの強調

「何かを得ることができます」と説明するよりも「何かを失うことになります」と話すほうが説得効果が高くなります。

損失回避の法則で説明した通り、人はリスク回避をする傾向があるからです。

例えば、パソコンのソフトやアプリなどのアップデートをユーザーに求める場合、得ることより失うことを説明します。

A:アップデートすると、今より処理速度が上がって快適に使える
B:アップデートしないと、ウィルスに感染し、データ消失する恐れがある

この場合、Aの得られることより、Bの失うことについての説明をすることで、ユーザーを説得することができます。

結果としてアップデートしてもらう件数を増やすことができます。

まとめ

今回は利益、損失といった二択の際に、どのような心理が働くのかについて紹介しました。

人間の心理は、知れば知るほど面白いですね。

まだまだある様々な心理学について、またいつか紹介しますね!

 

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